最近普及が進んでいる電気自動車は、英語では「Electric Vehicle」と呼ばれるため、一般的には「EV」と呼ばれることが多いようです。また、EVを購入した場合、出先の商業施設などにEV充電器があった方が便利ですよね。そこで、商業施設向けのEV壁掛けタイプ充電器のメーカーや製品を紹介します。
商業施設におすすめのEV普通充電器
1. テンフィールズファクトリー「FLASH」
テンフィールズファクトリーのFLASHは、充電器を利用するためにカードを作る必要がありません。専用カードの月額料金もかかりません。つまり、不公平感がないのです。また、時間単位、使用単位での課金が主流の中、PAWACではkW単位での課金を実現しました。これにより、お客さまは使った分だけ支払うことになり、経費の節約や家計の管理がしやすくなります。さらに、お支払いはクレジットカードやICカード、スマートフォンなどで簡単に行うことができます。そのため、月々の会費を支払う必要がありません。また、インストーラーにとっても、どの充電器がいつどれだけ使われたかを24時間オンラインで確認できるのは大きなメリットです。この機能により、利用状況や収益の把握がより容易になります。さらに、グラフも自動生成されるため、システムの管理も容易になります。
充電方式 | CHAdeMO |
商品名 | FLASH |
入力 | 3相4線式 AC420V(50Hz) / AC440V(60Hz) |
定格出力(kW) | 180kW |
出力電圧 | 150~1000V DC(出力制限450V) |
出力電流 | 0~250A DC |
寸法(幅×奥行×高さ) | 97.2×60×190cm |
重量 | 400kg |
効率 | 90%以上 |
防水・防塵 | IP54 |
使用環境 温度 | -10 ~ 60 ℃ |
使用環境 湿度 | 30%~90% |
認証 | CHAdeMO認証申請予定 |
補助金対象 | 申請予定 |
課金 | クレジットカード、QRコード決済 |
2. 日東工業「EVP-1GTVA」
日東工業のEV充電器は、耐久性と平均的な価格で人気があります。素材にステンレスやアルミを使用しているため、耐久性は客観的に見ても問題ないでしょう。セキュリティ対策も評価が高く、ダイヤル錠が不安な場合はシリンダー錠を選択することができます。
JARI(日本自動車研究所)の認証を取得している点も安心感があり、EV充電器の知識がなくても、JARIが代理で審査しているので信頼できます。さらに、使用温度範囲も広く、防水・防塵性能も十分です。
そのため、温暖な地域から寒冷な地域まで、さまざまな気候でEV充電器を使用することができます。また、充電機能はMODE3ですが、MODE1にも対応しており、より充実した内容でユーザーに提供が可能です。それだけでなく、操作もシンプルで、ケーブルの抜き差しだけで充電の開始・停止ができるため、機械的な操作に不慣れな方にも安心してお使いいただけます。
また、国内の主要なEV・PHEVに使用できるため、EV用充電器に馴染みのない方にも好評となっています。
充電器のタイプ(設置方法) | 壁面取り付けタイプ |
対応車種 | EV PHEV |
ケーブルの有無 | ケーブル搭載 ケーブルの長さ:約7m |
対応する充電モード | MODE1 MODE3 |
基本機能 | 漏電遮断器搭載(感度電流15mA) 制御回路CPLT |
3. トヨタホーム「EVH1-H/EVH1-H-M」
トヨタホームのEV充電器は、他メーカーのEV充電器と比べてもコンパクトです。幅と奥行きはあまり差がありませんが、高さは約半分です。スタンドタイプに比べると、さらにコンパクトな印象を受けるので、壁に取り付けても邪魔にならないのが良いと言えるでしょう。性能面では、世界有数の自動車メーカーが作ったEV充電器ということで、設置サービスまで行ってくれるので、スムーズにセットアップができるのが良いですね。
また、万が一トラブルが発生した場合のサポート体制も万全です。 さらに耐久性においても、日東工業のIP44を上回る防水・防塵性能を有しており、ユーザーの皆様にさらなる安心感を提供します。さらに、EV充電器をカスタマイズしたいユーザーには、カバーやケーブルロックなど、使い勝手を良くするためのさまざまなオプションが用意されています。
特にトヨタ車にお乗りの方は、カスタマイズ性や利便性を考慮して、トヨタホームのEV充電器を選ばれるとよいでしょう。このように、手間をかけずに最適なEV体験を楽しみたい方にお勧めのEV充電器です。
充電器のタイプ(設置方法) | 壁面取り付けタイプ |
対応車種 | EV PHEV |
ケーブルの有無 | ケーブル搭載 ケーブルの長さ:約7m |
対応する充電モード | MODE1 MODE3 |
基本機能 | 漏電遮断機付き(感度電流15mA、動作0.1秒) 制御回路CPLT |
4. パナソニック「DNC321K/DNC321PK」
EV充電器はパナソニックの「ELSEEV cabi MODE3」をおすすめします。本体の素材は鋼板で、傷がつくと錆びることがありますが、ほぼ問題ありません。一方、ケーブルやコネクターは本体に収納でき、本体には鍵がかけられるようになっています。
そのため、セキュリティ対策という点ではEV充電器の中でもトップクラスと言えるでしょう。また、十分な防水・防塵性能(IP44)を備えており、基本的な機能も備えています。充電時の電流抑制を設定することで、停電などを抑制することもできます。
これが面倒な場合は、オプションの専用ピークコントロールボックスを用意するだけで、充電中の電流を自動制御することが可能です。ただし、使用温度範囲は日東工業などに比べて狭く、寒冷地では「-10℃」を下回ることもあります。お住まいの地域の最低気温に留意する必要があることは、EV充電器を検討する上で重要なポイントです。
グリーン化が叫ばれ、充電など持続可能なエネルギーへの依存が高まる中、パナソニックは消費者のために最高品質の製品を提供することに注力しています。同社の充電ユニットは、電気自動車の保管や適切な充電という点だけでなく、停電やその他の潜在的な合併症から保護できる安全なシステムとしても信頼できることが証明されています。
さらに、国際市場で評判の高い企業として、効率的で信頼性の高い、安全なサービスを提供することに専念しているため、お客様は安心してパナソニックの製品を信頼することができるのです。
充電器のタイプ(設置方法) | 壁面取り付けタイプ |
対応車種 | EV PHEV |
ケーブルの有無 | ケーブル搭載 ケーブルの長さ:約6.2m |
対応する充電モード | MODE1 MODE3 |
基本機能 | 漏電保護機能(感度電流15mA、0.1秒以下) CPLT機能 |
5. 内外電機「EVCSP-1K1/EVCSP-1K2」
内外電機のEV充電器は、多種多様なタイプがあります。同じモデルのEV充電器でも、充電インフラ整備を考慮し、シングル充電タイプとマルチ充電タイプの両方を用意しています。また、このEV充電器はケーブルを収納できるタイプで、セキュリティ対策も万全といえるでしょう。
特に、コントロールユニットには鍵付きのスイングハンドルがあり、いたずら防止に効果的です。一方、本体はスチール製であるため、破損部分に錆が発生する可能性があり、使用温度範囲も「0℃~」と他メーカーより高いです。そのため、寒冷地に設置される場合は、別途保護対策を講じることが重要です。
そのため、寒冷地に設置する場合は、別途保護対策が必要となります。また、スタンドタイプの充電器は、サイズが大きい分、壁掛けタイプに比べてメリットがあります。例えば、駐車場のスペースがない場合、壁掛けタイプの充電器は設置が困難ですが、スタンドタイプの充電器であれば、ケーブルをきちんと収納することができます。
充電器のタイプ(設置方法) | スタンドタイプ |
対応車種 | EV PHEV |
ケーブルの有無 | ケーブル搭載 ケーブルの長さ:約5m |
対応する充電モード | MODE1 MODE3 |
基本機能 | 漏電遮断器(感度電流15mA) 制御回路CPLT |
6. 河村楽器「ECLG/ECL」
河村電器のEV充電器は、低価格で十分な性能を備えています。ただし、ケーブルが付属していない、充電器に対応していない車種があるなど、いくつか問題点があるので注意が必要です。一方、川村電器のEV充電器に対応している車種であれば、低価格で十分な充電器を購入できるため、口コミでも人気があります。
また、防水・防塵性能はIP44と十分で、防犯対策としてシリンダー錠も付いており、サイズも比較的コンパクトです。単純にEVの充電ができればいいという方には最適ですし、普段は急速充電器を使っていて、たまに自宅で充電したいという方にもオススメのEV充電器です。標準価格も安く、自宅でのEV充電はもちろん、公共施設でのEV充電を補うために利用したい方にもおすすめといえるでしょう。
ただし、使用温度範囲が公開されていないため、寒冷地での使用には不安があります。
充電器のタイプ(設置方法) | 壁面取り付けタイプ |
対応車種 | EV PHEV |
ケーブルの有無 | ケーブル非搭載 |
対応する充電モード | MODE1(一部対応していない車種あり) |
まとめ
EV普通充電器のおすすめメーカーを詳しく解説しました。各メーカーのEV充電器にはそれぞれ特徴がありますので、EV充電器の特徴や性能をよく理解した上で選んでくださいね。