フェラーリ「初のEV」生産予定...新型車の「開発期間」短縮に向け、新たな生産拠点が完成
イタリアの高級車メーカー、フェラーリは、新生産拠点によってきめ細かい対応力を高め、新型車の開発と市場展開に必要な時間を短縮する方針を明らかにした。
このニュースのポイント
- フェラーリはイタリアのマラネッロに新生産拠点「e─ビルディング」を約2億ユーロで建設し、完全電気自動車(EV)の製造を開始する計画を発表した。この拠点は、新型車の開発と市場投入を迅速化することを目指している。
- フェラーリの最高経営責任者(CEO)は、「e─ビルディング」により市場投入までの時間と、製品開発時間の短縮が可能になると述べた。同社は成長を量ではなく価値で追求し、顧客の好みに応じたカスタマイズを重視する姿勢を示している。
- 初のEVは2025年終盤に発売予定で、価格は少なくとも50万ユーロになる見通し。フェラーリはまた、新生産拠点においてモーターやバッテリーを含む主要部品の製造を行い、全体の年間生産能力を約2万台増加させる計画である。