世界3位の自動車市場インドでEV普及本格化…中国勢の存在感薄く、スズキやテスラ参入へ
中国、米国に次ぐ世界3位の自動車市場のインドで、電気自動車(EV)の普及が進み始めた。
このニュースのポイント
- インドの電気自動車(EV)市場が急成長しており、2023年には乗用車販売の約2%以上に相当する約95,000台のEVが販売されました。これは前年比で約2倍、2年前と比較して約6倍の増加となります。インド政府は2030年までに新車販売の30%以上をEVにする目標を設定し、普及促進のための補助金などの政策を実施しています。
- スズキやホンダを含む日本の自動車メーカーがインドのEV市場に投資を拡大しています。スズキはグジャラート州にEV生産ラインを新設する計画を発表し、大規模な投資を行っています。また、ホンダは2026年までにインドでSUVタイプのEVを発売する方針を明らかにしています。
- インドのEV市場では、中国勢の存在感が薄く、中印間の領土問題が背景にあると考えられています。これを好機と捉え、テスラやベトナムのビンファスト、韓国のヒョンデなど、中国以外の企業がインド市場での販売拡大を目指しています。人口14億人を超えるインド市場では、EVへの移行が進むにつれ、メーカー間の競争が激化していく見込みです。