トヨタ、EV遅れも最高益の理由 独自の電動化で快進撃
トヨタ自動車が1日発表した令和5年9月中間連結決算の営業利益率は、前年同期の6・4%を大幅に上回る11・6%の高水準に達した。
このニュースのポイント
- トヨタ自動車の令和5年9月中間連結決算では、営業利益率が前年同期の6・4%から11・6%に大幅に上昇し、電動車(主にハイブリッド車)の販売が原動力となった。電動車の占める割合は過去最高水準の約35・3%に拡大した。
- トヨタは電動車の商品ラインアップを拡大し、HVやPHVの販売を増やす戦略を採用している。HVやPHVの収益性はガソリン車並みで、営業利益に大きな増益効果をもたらしているが、EVの販売ペースは鈍く、競争力の向上が必要とされている。
- 電動車市場の成長に伴い、半導体や電池材料の調達環境が厳しくなる可能性がある。また、国際的な政策の変化もサプライチェーンに不安をもたらすリスクとして指摘されており、トヨタは今後の課題に対処しなければならない。