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「EV王国」の中国で苦戦する三菱自動車、現地生産から撤退へ

三菱自動車が、中国の自動車生産から撤退する方針を固めたと、きょうの日経が1面トップ記事で報じたほか、読売なども追随して取り上げている。

このニュースのポイント

  1. 三菱自動車の中国市場での撤退:三菱自動車は、中国市場での自動車生産から撤退する方針を固めました。これは、現地メーカーが生産する電気自動車(EV)との競争が激化し、販売不振に陥ったためです。三菱自動車は、主力市場となる東南アジアに経営資源を集中させることを計画しています。
  2. 販売台数の減少:三菱自動車は2012年に中国の自動車大手の広州汽車集団などと合弁会社「広汽三菱汽車」を設立し、ガソリン車を中心に生産してきました。しかし、最盛期の2017年度には14万台もあった中国での販売台数は、22年度には約3万台まで減少しました。
  3. 他の自動車メーカーの中国戦略の見直し:三菱自動車による生産撤退の決断を機に、中国市場に参入している他の自動車メーカーも戦略の見直しを検討する可能性があります。中国では、EVの普及が急速に進んでおり、ガソリン車に強い日欧米などの自動車ブランドも苦戦しています。