EV充電待ち時間を商機に…商業施設クーポン配信・周辺飲食店の情報紹介
電気自動車(EV)を充電する間の時間を有効に使ってもらおうと、利用者に商業施設のクーポンをアプリで配信したり、周辺の飲食店を紹介したりするサービスが広がりつつある。
このニュースのポイント
- EV充電中に利用者にクーポンを配信するサービスを関西電力が今春、施設を運営するエイチ・ツー・オー商業開発と共同で導入し始めている。充電時間を有効活用し、利用者にとっての付加価値を提供することで、EVの充電時間の長さをビジネスの機会として捉えている。
- 神戸市の商業施設では、EV充電をするとスマートフォンアプリに衣料品の割引クーポンが配信されるサービスが開始された。充電時間帯の予約システムの導入や、他の業界との連携拡大を検討しており、利便性向上と顧客獲得を目指している。
- 広告会社やネット配信企業も充電スポット検索アプリやコンテンツ配信と組み合わせた新しいサービスを提供し始めており、充電時間を通じた付加価値提供に注力している。EV用充電器の設置数増加や技術改良が進みつつあり、充電時間の長さによる普及の障壁を新たなビジネスチャンスと捉える動きが広がっている。