EVバッテリー狙う。三井化学が素材需要開拓
三井化学は電気自動車(EV)向け素材需要を開拓する。樹脂の知見を生かした設計や試作などを含めたコンセプト提案に注力し、バッテリー関連需要の獲得を目指す。
このニュースのポイント
- 三井化学は、電気自動車(EV)向けの素材需要を開拓するために、樹脂の設計や試作を含むコンセプト提案に注力し、バッテリー関連の需要獲得を目指しています。これにより、2030年度のモビリティソリューション事業のコア営業利益目標を従来比100億円増の900億円に設定しています。
- 同社は高機能エラストマー「タフマー」やポリプロピレン(PP)コンパウンド、接着性樹脂「アドマー」など、EV向けに多様な製品群を提供しており、シンガポールで新プラントの建設を進めています。これらの製品は、軽量化や耐熱性などの特性を持ち、バッテリーケースなどの部品に応用されることを目指しています。
- 三井化学は、バッテリー部品向け機能樹脂の提案に力を入れ、航続距離の向上や高速充電に貢献できる製品の開発に注力しています。また、グループ会社との連携を強化し、自動車メーカーが検討する「メガキャスト」技術への対応など、EV関連需要の取り込みを通じて事業成長を図っています。