国営電力、30年までに1千台超のEV導入
マレーシアの国営電力テナガ・ナショナル(TNB)は、二酸化炭素(CO2)削減策の一環として、2030年までに使用車両の30%を電気自動車(EV)に変更する目標を掲げる。
このニュースのポイント
- マレーシア国営電力のテナガ・ナショナル(TNB)は、2030年までに使用車両の30%を電気自動車(EV)に変更することを目標に掲げており、これは約1,000台の車両の入れ替えに相当し、CO2削減と運用コストの削減を目指している。
- TNBは、目標達成に向けて、ピックアップトラック78台とバン20台を含む合計98台のEVを新たに導入し、現在のEV保有台数は127台になった。これにより、年間2,200~4,833トンのCO2削減と、修理・メンテナンス費用およびエネルギーコストの大幅な削減を見込んでいる。
- TNBはEV導入加速のために、リスキリング、充電インフラの建設、EV関連研究の支援、事業者間の連携強化に注力しており、2025年までに500カ所以上の充電設備を設置する計画を進めている。これは、マレーシア政府が2030年までに新車販売の20%をEVとする目標を設定している「新国家自動車政策(NAP2020)」に沿った取り組みである。