自動運転EVで公共交通サービス、弥彦村が通年運行を開始

新潟県弥彦村は、ソフトバンクの子会社であるBOLDLY（ボードリー、東京都港区）、大日本印刷などと協力し、2024年2月2日から乗り合い型の自動運転EV（電気自動車）「MiCa（ミカ）」の通年運行を始めた。

新潟県弥彦村は、ソフトバンクの子会社BOLDLY、大日本印刷などの協力で、2024年2月2日から乗り合い型自動運転EV「MiCa」の通年運行を開始し、将来的には2台目の運行も予定している。目的は、持続可能で利便性の高い公共交通サービスの実現である。
MiCaの運行は、弥彦村役場を起点とする北吉田ルートと井田ルートの2つで、住宅地を経由し「やひこ号」バスやJR北吉田駅に接続する。BOLDLYは北海道上士幌町での自動運転バス実績を活かし、降雪・積雪のある環境での走行テストを実施した。
MiCaは無料で利用可能で、週3日運行し、乗車定員は8人（オペレーター含む）である。車両はエストニアのAuve Tech製で、1時間の充電で20時間走行可能。ルート上には大日本印刷の屋外デジタルサイネージ「モビリティポート」を設置し、運行状況や地域情報を提供している。運行業務は当面BOLDLYとセネックが担当し、2024年度以降は地元の交通事業者との協議を経て最適な運営体制を目指す。