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台湾鴻海EV部門、上場初日は2.7%安 業界懸念を反映

台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の電気自動車(EV)部門、 鴻華先進科技が20日、台湾市場に上場し、公開価格を一時9%下回る軟調な滑り出しとなった。

このニュースのポイント

  1. 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の電気自動車(EV)部門である鴻華先進科技が台湾市場に上場し、公開価格が一時的に9%下回る軟調なスタートを切った。これは、EV業界の事業環境に対する懸念を反映しています。
  2. 上場時の終値は2.7%安で、時価総額は約27億ドルになりました。鴻華先進科技はこのIPO(新規株式公開)で約2億3500万ドルを調達しました。自動車価格の上昇要因やサプライチェーンの問題に加えて、米国のEV大手であるテスラの価格引き下げによる価格競争も逆風となっています。
  3. メガ・インターナショナル証券のアナリストは、テスラなどの大手メーカーによる価格競争により、EV市場が赤字に向かっていると指摘し、鴻華先進科技は2021年と2022年に損失を出しており、次の2年間でも黒字化の見通しはないと述べました。しかし、鴻華先進科技と鴻海の経営陣は成長戦略を持っており、台湾で基盤を築き、北米や東南アジアの主要市場に参入する計画を強調しています。